きかんしゃトーマスと極楽浄土 【小林智光】

私には1歳7ヶ月になる息子がいます。
この息子が『きかんしゃトーマス』が大好きで、よく観ています。
そして一緒になって観ているうちに親である私もすっかりハマってしまいました。

thomasこのアニメには色々な機関車がキャラクターとして出てきます。
パワフルな機関車、スピードの出る機関車、小回りのきく機関車、美しい機関車…
それぞれに性格があるのですが、時には「無いものねだり」をする機関車がいます。
小さな機関車が重い貨物を引っ張ってみたり、大きな機関車が無理やり狭い小路に入ってみたり…
それぞれの機関車は自分に無い能力を憂い、他の機関車のマネをしようとします。
しかし結局は失敗に終わり、周囲の困った顔や助言で「自分は自分のままで大切な役割のある機関車なんだ!」と
気づいていきます。

『佛説阿弥陀経』には


しょうしきしょうこう
青色青光
おうしきおうこう
黄色黄光
しゃくしきしゃっこう
赤色赤光
びゃくしきびゃっこう
白色白光

という一文があります。
自分は自分のままの色で輝く。他の色になる必要はないのです。浄土とはそういう「そのまま」の世界です。
南無阿弥陀仏の み教えは、何か形が変わったりどこかの世界に行ったりするようなものではありません。

死んで助かる教えでなく
生きてはたらくこの世から

今、まさにこの瞬間から「あなたのまま」と信じて両の手を合わせてまいりましょう。

南無阿弥陀仏

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