ひそかな楽しみ 【蕚 慶典】

インターネットの普及で、メディアの世界が大きく変わりました。今までテレビで見ていたものやレンタルで借りていたものが、動画とくくられPC上ですぐに手に入るようになりました。生中継としてライブでいろいろなイベントが見られたり、過去のものも検索して見つけることが容易です。読書と視聴の幅がうんと広がっています。

そんな中で、「ひそかな楽しみ」があるのです。それは閲覧できる様々な表現の中に、ほのかであっても「仏教や真宗の味わい」を見出し感じ取ることです。
akb48たとえば 「AKB48」を「A=あみださまが、K=きっと B=ブッダにするぞ との48願」と読むのです。NMB48は明らかに「NMB=南無阿弥陀仏、48願」と読むのでしょう(笑)。わざとらしくてもいいのです、テイストですから。

若い人たちが支持するアイドルやミュージシャンの歌やダンスにも、生老病死や無常を説いたフレーズがあったりして、「おお」と驚くこともあります。バリバリのロックバンドに阿弥陀さまのおはたらきを思わせる世界を感じ取ることができたりもするのです。

さらに、ドラマや映画のシーン。お葬式に法事、墓参り。お寺やお仏壇にお墓が映ると、ブディストアンテナがびんびんになります。「このお仏壇はお西!」「ああ、 御文章を読んだはるがな」「ははん、わざと真ん中に位牌をおいて撮影して、宗旨をごまかしとるな」「けったいな僧侶の格好やなあ、どの宗派かわからんようにという配慮か」「うむ、1カット写った墓標に釈○○と法名があるからこの家は真宗である」……等々。

時には推理を加えて、本筋とは関係ない人物や家族の背景を想像して楽しみます。耳を澄まして、「おお。これは阿弥陀経だ」「ありゃ、正信偈さんやないか」と、寺内のもので盛り上がったりします。 お経さまの世界の浸透や広がりを感じ、一人ほっこりすることもしばしばです。また、お説教の話題にもなって一挙両得?でもあります。

あなたもひそかに、この楽しみに参加しませんか?

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「ひそかな楽しみ 【蕚 慶典】」への2件のフィードバック

  1. 「A=あみださまが、K=きっと B=ブッダにするぞ との48願」

    これは いいですね~。テレビで AKB48 が映るたびに 思いだしてほほ笑んでしまいそうです。僕にも ひそかな楽しみが一つ増えました。

    こりゃ、さっそく 近所のおばあちゃんに 教えて あげよっと!
    有難うございました!

  2. onsaiさん
    最近ではNHKの「ごちそうさん」 西門家がお内仏さまを開いて、それを背にみんなでご飯を食べている朝などが、日常のこととして撮影されていて、ウフフとなります。西門家は、西の門徒からとったかと(笑)。

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