昨今の新型コロナウィルス対策の中で、ご法座をどう開催したら良いのか、お悩みの方も多いことと思います。
ほんの1ヶ月前にはそこまで深刻ではなかったのに、今になっては近所のご門徒さんに集まっていただくことさえもはばかられる、そんな状況に陥ってしまいました。
では、お寺のご法座は、不要不急で、キャンセル、休止すればそれで良いのだろうか。
私は、そうは思いません。
恐怖と不安が渦巻くこのときに、お念仏のみ教えが何よりも大切なのではないだろうか。そう思っています。
で、一つの方法論として参考にしていただきたいのは、ネット動画配信です。
もちろん、リアルでお参りに来ていただき、対面でお聴聞いただくことが何よりも大切だとはわかっていながらも、
それがままならない現実の中では、ネット配信の動画でお聴聞いただくことも、一つの選択肢だと思うのです。
ここからは、私が考える、ネット動画配信の手順について、ご説明致します。
一口に動画配信といっても、いろんな方法、アプリがあります。
思いつくだけでも、LINE、SKYPE、Facebook、インスタグラム、ZOOM、Google、CiscoWebEX、youtube・・・。
会議なのか、個人連絡なのか、知り合い限定なのか、誰でもOKなのか。
それぞれの指向によって、選ぶべきツールは変わってくると思います。
今回は、一つの設定として、
・誰でもお参り、お聴聞OKな環境
・多くの方が利用しているアプリである
ということを前提にした場合、一番ベターなのは、youtubeの動画配信ではないか、と考えました。
配信する側として、どんな準備をして、どんな形で配信したら良いのだろうか。
私の立場を一例として、ご紹介します。
参考になれば幸いです。
1,環境について
ライブ配信する際に必要なのは、
・ノートパソコン
・カメラ・マイク(ノートパソコンに付いていれば、無くてもOK)
・wifi環境(有線でも、無線でも可)
・youtubeアカウント
ですね。
youtubeアカウントは、基本的にGoogleアカウントと連携しています。
なので、Googleアカウントを持っておられる方であれば、youtubeアカウントも自動で作られている可能性が高いです。
マイアカウントでyoutubeにログインすると、右上にカメラのアイコンが出てきます。
そこから「ライブ配信を開始」をクリックすると、「24時間お待ちください」というメッセージが流れます。
つまり、youtubeアカウントで、動画配信を行うためには、申請から24時間経たないとできないので、
前日までに申請を行い、動画配信ができるようにしておく必要があります。
配信可能になれば、PC付属のカメラとマイクで、ライブ配信が可能になります。
ただ、PC付属のカメラとマイクは、それなりの性能ではありますが、
高画質の動画視聴に対応するには、外付けのカメラとマイクを用意できればベターです。
外付けのカメラとマイクを利用するには、「Webカメラ」での配信ではなく、
「エンコーダ配信」へと変更する必要がありますが、
これは、もう少しアドバンス的な内容になるので、今回は割愛します。
ただ、外付けのマイクは、それなりにメリットが明確ではないかと考えます。
ご法話のときに、ある程度動き回ることを想定すると、ピンマイクが良いと思います。
wifiや、bluetoothのピンマイクは、音声を確保するのにとても大切だと感じました。
以上、現時点で思いつくままに書いてみました。
新型コロナウィルス対策の一環として、ご法座、ご法話のネット配信を考えておられる方に、参考になれば幸いです。
追記
ご門徒さんや有縁の方々に、ご法座のネット配信をお知らせする場合、youtubeチャンネルのQRコードを作成して配布する、という方法があります。
スマホに不慣れなご門徒さんにとっては、指定の時間になって、スマホのカメラでスキャンすれば自動的にyoutubeチャンネルが表示されるのは、とてもシンプルで、わかりやすい操作だからです。
合掌