アンパンマンとあみださま 【朝戸臣統】

anpanmannアンパンマンは、自分の顔を食べさせるという異色のヒーローです。そんなアンパンマンが大好きな子どもたちは、彼を通して大切なことを学びます。生みの親であるやなせたかしさんは、「困っている人、お腹が空いている人を助けることが正義です。正義は、自分を犠牲にする痛みが伴うのです。」というメッセージを、アンパンマンに託されたのだとお聞きしました。
私が手を合わせるあみださまは、「苦悩・煩悩を抱えて生きているあなたを、必ず救って仏と成らせるぞ。」という願いを私に届けてくださいます。法然さまや親鸞さまは、真実の救いのはたらきがあみださまとなり、この世におしゃかさまを誕生させて、私たちにその救いを明らかにされたと受け止めていかれました。真実の救いである、あみださまの願いが先にあり、この世におしゃかさまを誕生させてくださった。だから、おしゃかさまがこの世を去られても、あみださまの救いは苦悩を抱えたこの私に届き続けるのです。
もしかしたら、正義のメッセージがアンパンマンとなり、この世にやなせたかしさんを誕生させて、子どもたちに姿を現してくださったのかも知れません。やなせたかしさんはこの世を去りましたが、アンパンマンは子どもたちに正義のメッセージを伝え続けるのです。

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