仏壇に新しい花をお供えするため花屋などでセットになっているものを求めると大概菊の花が入っていますね。また菊の花はお葬式の花だと言って嫌う人もいるぐらいだそうです。そのことは極端というか行き過ぎですが、それだけよく仏華として菊がよく使われていたいうことなのでしょう。
昔、僧侶仲間が私に「なぜ仏華として菊がよく使われているか知っているか」と聞いてきたことがありました。私はわからないと答えたらその方は「本当は菊はキクでもこっちの菊なんだよ。仏教では聞くという事を大事にしてきたからなんだよと教えてくれました。
正直そのことは歴史的事実としては眉唾もの、嘘っぽくて疑わしいのですが、でもそういう説明もありかなっとも感じたのです。そのことは嘘でもそういう意味だと思ってこれからお供えして行くことは大事なことだと思ったのです。
多分この文章を読んだ皆さんも仏華としてお供えしていある菊の花を見て「菊は聞くなり」と思い出して浄土真宗の大事は聞法だと確認なされていくことでしょう。